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【衣類を残して】（だが全裸ではない） 世の中おかしな事が起きるものだ。ゴミ袋というものは汚いものを入れるために存在するハズなのだが、この空間では「守るべきもの」が格納されている。薄いビニールではあるが、確固な境界面として外界との隔たりを守っている。境界の内部が浄化された世界、外部が汚れた世界なのだ。 しかしゴミ袋の外と内の世界を「ビニールで隔離された浄と汚の空間」と考えれば、きれいな世界で汚い物がゴミ袋に入っているのも汚れた世界で袋の中にきれいな物を入れておくのも同義である。見方を変えれば、私たちが衣類の一部を残してゴミ袋の世界に飛び込んでいくようなものなのだ。 その勇気ある挑戦者たちを、人はクサレンジャーと呼ぶ・・・ |
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【最大限の努力】 「予告編」で激臭をまき散らしたクサヤを再び・・・ということでこのように大げさな（？）対策をとっているわけだ。棚の上に置かれた布製品までもが、「ゴミ袋の中の世界」へと封印された。 だが、我々はビニールを匂いも通さない物質だと安心しているのではないだろうか。実は透過することもあるのである。 いったいどうなってしまうのか！？ |
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【準備万端】 ゴミ袋は閉じられた（賽（さい）は投げられた） 後は、この封印された世界で対戦あるのみ。 各隊員から笑顔が消える。緊張の一瞬である。このピーンと張りつめた空気が、やがて呼吸もできないほど臭くなるとは知らずに・・・。 |
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【エンカウント〜封印を解く】 本部の周囲に結界を張り（戸を閉めただけ）、素手でモンスターの封印を解き放ってしまったブラック。これはキケンな行為だ。例えれば放射性物質を素手で触るにも似た愚かな行為だと言える。 さっそく放射臭に顔が歪むブラック隊員。いわんこっちゃ無い。そんなに近くで被爆すると命に関わるかもしれないのに！ その勇気に誰もが心の中で最敬礼を贈った。 |
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【怖い物見たさ】 臭い物がある、と聞くと嗅ぎたくなるのが人情というものだ。 で、これはクサいとはしゃぎながらも余裕のオレンジ。ちょっとだけだったら嗅いでみたかったのに圧倒されて引いてしまっている飛び入りのお客さんに、ウリウリと押しつけそうな勢いだ。 よりによってこんな日にこんなレンジャーの隣に座ってしまった運の悪いお客さんは、プロのクラシック歌手らしい。再起不能にならなければよいが。 （内心は 「やれ！、オレンジ！」 だ） |
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【早くも逝きそう】 涙目のスカーレット。そんな近くで見ては駄目だ。 イヤなら触らなければいいのに触ってしまうのだ。レンジャーの意地であり好奇心でもある。しかし好奇心を満たすには、この「奇」は強すぎた。 − 意地と生理反応がつり合った距離 − 10cm |
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【写真を撮ります】 ハイ、息を止めて〜・・・（パシャッ）、ハイ、いいですよ〜。 あれ、息をしないんですかぁ。 もしもぉーし！死んじゃいますよ〜。 |
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【生きてゆくために】 ついに呼吸をしたブルーとすでに吸い込んでいるスカーレット。肺と嗅覚中枢をやられて瀕死の重傷だ。 タオルを口にしたって匂いは通過する。無駄な努力と無駄なパフォーマンスといえよう。この空間で生きていくとは辛いことなのだ。 それにしても、焼く前からこの状態ではこの2隊員はダメか？完全に戦意喪失状態。 |
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【火入れ】 モンスターの魂を復活するための儀式、それが「火入れ」だ。今回従事するのは被爆したばかりのブラック隊員。責任感と率先力に頭が下がる。ひょっとして毒を喰らわば皿までの精神状態なのだろうか。余裕に見えるが。 |
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【伝わらない匂い】 こうやって画像で見ると何の変哲もない干し魚のように見える。臭気だけは、これだけは電脳で伝えることができないのだ。 将来、嗅覚中枢に直接電極を埋め込んでパソコンと連動した嗅覚体験ができる世の中になるまでは、クサヤを知るにはクサヤを食うしかないのである。 モンスターのパワーを最大限に引き出すために、焦がさないようにていねいに魂が込められてゆく。 何の変哲もない・・・ 姿だけは・・・ |
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【ちょっと一段落】 思ったほどでもないのだろうか。それとも麻痺？。酒を飲む余裕のブラック。奥の隊員にも余裕がうかがえる。 （ところが後に、奥の二人はトンデモナイ隊員だと判明するのである。） |
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【こちらはSOS】（・・・ −−− ・・・、・・・ −−− ・・・） それとは裏腹に、精神的危篤状態のスカーレット。無駄だと判っていてもタオルで鼻と口を押さえ耐えようとする。 クサヤは苦手なのはよくわかった。だが、これを耐過しないと捕獲者としての威厳が保てないではないか。捕獲はできて、なぜ匂えないのだ・・・！？という外野の声はもう届かない。 |
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【丹誠込めて】 背を焼き腹を焼くことで、本来のパワーを取り戻してゆくモンスター。遠隔操作すべきところを、ブラックは素手でだ。 そして臨界点を突破し、おびただしい臭気を放射する。青白くは光ってないけどね。 |
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【料理終了】 鉄人「臭 富毒」の異名を持つブラックの作業が終了した（焼いただけ）。 とてつもない臭気を発散する。しかし、対戦とは、これを食することにあるのだ。人類の好奇心は生理的嫌悪に勝つことができるのか、もとい、モンスターとレンジャーのどちらが勝者となるのか！？ |
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【死を覚悟して】 臨界を越えたクサヤを素手で作業するブラック。放射臭を全身に浴び大変危険な行為だ。尋常ではない形相。 指がクサヤと同化してゆく。目をつぶって匂いを嗅ぐと、ブラックの指であることがもはや判別できない状況なのだ。 |
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【信じらんなぃー！】 歌手だという飛び入りの女性が、臭さに耐えかねて悲鳴を上げた。ここは是非とも澄んだ歌声で悲鳴をあげていただきたかったのだが、表情をごらんになって判るように、臭すぎて笑いが入っている。素手で触っているブラックを異星人でも見るかのような驚きの表情なのだ。ナイス ショット でもね、今から食べるんだよ、このニオイを。 |
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【蛙ノツラ】に・・・ 「美味しいじゃない、私たち平気」と、クール星人状態。 平然と、実に美味しそうにクサヤを味わっているオレンジとローズ。レンジャーたるものこうあるべきだというお手本である。 しかし、その指、その唇までもがクサヤと同化してゆく・・・ 〜 これから私たち どうにかなってしまうのかなあ マドをそっと開けてみる とても臭いにおいがした 悪臭っていつかは 消えてしまうものなのかなあ タメ息はいつまでも 臭く残ってすぐバレた 〜 （ファンの方ごめんなさい） |
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【こっちはギブアップ】 こいつらぁ人間じゃねーよな、と吐き捨てるように冷たい視線ビームを発射したブルー。その先にはケロっとした「蛙の面」のお嬢さんたちだ。お嬢さんたちには視線ビームも罵声音波も効かない。 普段の営業中には決して見せないブルーの表情。非常に怒。 二人とも背を向けているが、放射はかわせても対流はかわせない。 マスター、服だけでなく顔までビニール袋で覆わないとダメですぜ。 |
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【結界を破って】 ついに店外へとエスケープするレンジャー。結界は開きっぱなしだ。これというのも、少しでも店内の臭気を逃して元の店に戻したいからなのだ。 だが、結界が破れたことによって本部界隈が臭気に満たされることとなる。 ○○町一帯に激臭警報発令！？ 別人のブルー！ |
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【文明の利器】 「みなさん何臭がっているんですか。僕が消してあげましょう。」 ダンディーにそう言うと、ベージュは消臭スプレーを発射した。幸せそうに浴びるブルー達（中身はゴキジェットという噂も）。 |
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【大団円】 結局、結界の外で宴会を始めたレンジャーたち。お店と周囲にさんざんな迷惑をかけて、このイベントは無事終了した。 トラウマを残して・・・。 記録：辟易とした隊員（敗者）２名、美食的圧勝者２名。今日のところは引き分け＞真空くさや |
| このページのすべての写真はブラック隊員の撮影です。（いや、本人が写っている写真は誰かの撮影だが） | |