11話-7

　いつもはクサ顔で沸かせてくれるワインレッドであったが、今回はインパクトのある表情を見せてはくれなかった。度重なるクサ戦とホンオフェで崩れた経験が糧となり、確実に彼女を成長させている。
　代わりに、と言っては何だが、流れ着いたゴミを身にまとってクサ顔の代わりを披露してくれた。

　「貸します。はじめてでも電話だけ」 をまとったワインレッド。
　ゴミ袋コスプレ

　シモレンジャーの本領を発揮し、「そこのビニールのくい込みが・・・」のベージュに応えるワインレッド！
　ゴミコスプレ２

　流れ着いた工作員・・・じゃない、「オレンジのフナムシ（陰毛付き）」と名前が付けられた、漂流物（浮き？）を背負ったオレンジ。
　全身オレンジ。
　この辺から日が落ちてきて、祭りは最高潮に達してきた。
　浮かれた気分が高まって、オクラハマミキサーを踊り始める参加者達。
　毒が回ったのか、毒を回したいのか、毒を飲みながら突然コザックダンスを始めるベージュ。
　こうして、今回もまた、色んな被害者を出しながら狂気のうちに終了した。こんなに暗くなるまで騒ぐことになるとは、誰も予想していなかったのだ。
　楽しかった。お疲れさま。

▲クサレンジャートップに戻る

　今回の不覚は、なんと言っても川に落ちてしまったことだ。その出血がきっかけで悪質なサメ（ハイエナ）を呼び寄せてしまった。いくら酔っていたとはいえ落ちたのは本当に不覚で悔しかったが、いくらなんでも、消毒といっても日本酒くらいで許してくれると思っていたのだが。今回もまたブロンズが加虐に酔いしれた。過去の対戦に目を通しても、必ずと言っていいほど虐める側に加担している。おそろしか〜。
　もう一つ、今後屋外で対戦を行うときに最も注意すべき事として「強風対策」があげられるだろう。これも盲点であった。食材が飛んでいくほどの風も、見晴らしがよい場所では珍しくないのかもしれない。
　さて、今回の対戦を振り返ると、自分も含めて多くの常連がクサヤに対して確実に耐性を発達させ、美味しく食べることができる方向へと嗅覚がシフトしてきていることが判るだろう。クサヤを食べた事による衝撃的なシーンが、ほとんど記録に無いのである。もちろん強風が匂いをさらっていったことも多少は影響しただろうが、口に含めば同じはずだ。
　人に限らず多くの生物が、同類の刺激に対して「慣れ」を生じる性質を持ち備えている。クサヤ・ハイという言葉が、一部の隊員にはもはや死語となってきている。麻薬がエスカレートするように、激臭刺激も回を重ねるごとに強さを増してきた。13段目の階段は目の前だ！