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第2話　「臭気ある戦い」 （解説：ウルトラセブン 第38話 「勇気ある戦い」より。バンダ星人とクレージーゴンが登場）

　今回は、「ちゅうかなしょくざい」 （ウーラーナ！） を相手に、ブラック、ブルー、ブラウン、オレンジの４戦士が戦いを挑んだ。 （2002年3月23日）

これが今回戦うモンスター（＋α）の全容。手前の黒いとぐろがウミヘビの薫製。その後ろのレトルトが山羊汁。右端の瓶詰めがスクガラス。その後ろ、背景に紛れた黒褐色の大きな箱は中身が三蛇酒。手前左の袋3つがピータン。その後ろの白い箱が瓶クサヤ。その左、この写真では何だかよく判らない白い口の容器は錦江香酢。真ん中付近、口の開いた赤い缶詰が金華ハム。黒いとぐろと山羊汁の間の赤い瓶がエビ味噌。

これは、今日の本来の敵ではない「瓶クサヤ」と、それを食べたブラウン。たしかに「うんこ」の臭いだ。しかし草食動物、例えば道ばたに落ちている馬糞系の臭いなので、これなら大丈夫、と快食。味は最高級。思わず、「ぞんぞん平気」（ボビー調）！ 　これがネコ糞の臭いだったらギブアップだろう。

これは沖縄の食品で、本来今日対戦する相手ではなかったのだが、エンカウントしてしまった。 　この小さな瓶の中ににたくさんの魚の死体が詰め込まれている。人が何か手を加えたというよりも放り込まれているだけのような、小魚の共同棺桶状態だ。 　その中の一体を頂く。箸でつまんだ時の「ぐたっ」とした柔らかさが、自然死したメダカのようだ。型くずれせず生々しい。さらに、口に入れた瞬間この魚の全身を覆い尽くしたぬるぬる感が、洗っていないお風呂のような、時間をかけて水の中で腐ったような感触なのだ。冷静に味わうと塩辛だ。 　ブラック隊員に言われて舐めてみると、漬けている液が乾いて結晶化した塩がとてつもなく美味しい。 　なんで「愛子ちゃん」かは謎。

エビ味噌は本来調味料である。それを、臭いからといってそのまま食べるところがクサレンジャー。しかしこれも塩分キツい。濃すぎだ。というわけで、味付けに使われることになった。このエビ味噌、決して臭くて食べられないと言うほどではないが、何度嗅いでも不快に思えて、いつまでたっても慣れない。痛みかけたトムヤンクンかと思う香り？。 　その強烈な塩分と独特の匂いに苦悶するブラック。どうした、君の実力はそんなものなのか !?　見よ、この（自虐に酔いしれる）うれしそうな顔。クレージー！（拡大可）
余裕 （視覚） 焦燥 （嗅覚） 不快 （味覚（口中臭覚）） 　これがエビ味噌。ホップ、ステップ、ジャンプの３段論法的に強さを増した。エビ味噌を、ただのエビ味噌のままにしておかず一癖加えるあたりに中国４千年の歴史を感じる。恐るべし中国人。凄い。 　見よ、奥で平然としているオレンジ。

	この金華ハムは、ゲットしたオレンジによると、売り場の人に「生では食べていけない」と言われたらしい。でも、ちょっとだけならと、爪楊枝１刺し分の切れ端を生で食べると、強烈に塩分濃度が高くしょっぱい。しかし、旨みも凝縮されている。これは素晴らしい食材だ。 　加熱していないから中華版の生ハムといったところだ。この凝縮した美味しさはすごい。ハムのグラン・クリュとでのいうべき凝縮間に圧倒されてしまう。その後食べたピータンが薄味に感じるほど。匂いも気にならない。これはクサレンジャーの趣旨に反する美味しい食材だと言える。 　最後にオレンジが、このハムだけで味付け（塩分調節）した特製チャーハンを作ってくれて、それがとても美味しく、戦いの後に安らぎを与えてくれた。
	写真は山羊汁。しかしこれはレトルトだ。レトルト食品は、一般的に表示されている美味しさの半分が保たれていれば上出来だ。激辛表示で本当に辛いのが LEE×30 だけであることからもうかがえる。せっかく捕獲してきたモンスターだが、高温高圧処理によってパワーを封じ込められていた。ブラック隊員によるとイマイチ衝撃に欠ける香りらしく、本物はもっと強敵だという。そういえば、私にはレトルトの豚の角煮にも似ていると思えた。そのためか、大変美味しくいただいた。

[予告編]　対戦予定のモンスターから強烈なのを２つ。 　まず左の黒いとぐろは、ウミヘビの薫製。もともとは黄色と黒の縞々なんだそうだが、薫製にされて黒蛇状態だ。肉眼では漆のような黒に見えたのに、こうしてストロボで撮影するととても濃い茶色であると判る。料理に6時間もかかるそうである。 　そして、右のが三蛇酒、別名「蛇の液浸標本」だ。マムシとハブとコブラが漬け込んである。口の中に傷があると危ないなんて脅されるが、まず何と言っても見た目のインパクトが絶大だ。二股の舌を出していてくれたらもっと良かった。

オレンジに切り刻まれるピータン。いや、ピータンを料理するオレンジでした。(^_^;) 　今回のバトルは、彼女の料理の腕があったからこそ圧勝できたといえます。美味しかったです。ごちそうさまでした。 　 ちなみに、右の写真は「エビ味噌風味のエビのスープ」と「金華ハム・チャーハン」で、いずれもオレンジの手料理だ。

錦江香酢(黒酢)を使ったサラダ。調味料として少量使われているだけなので、ちょっと大豆っぽいのが気になるだけで問題なし。オレンジ、料理上手だねぇ。 　しかし、私は基本的に酸っぱいのが、というか酢の臭いが苦手だ。

不測の事態のためにブラウンが準備していた農薬散布用防毒マスク。まず臭気を完全に遮断できているか確認するブラウン。ポーズを決めるブラック。へび大好きとオレンジ。 　後にこのオレンジのショットに「カッパだ」との突っ込み発言があり、オレンジが大激怒することとなった問題の写真だ。

「次回もウチでやるの !?」、とブルー入っているマスター。それでクサ・ブルーなのね（違うか）。 　でもマスターがブルーなのは別の理由がある。4頭もの蛇が、まだしばらくは店内に置かれたままになることにもあるらしい。 　お世話になりました。またよろしく。 　この写真は演出ではありません。この顔の数秒前、本当に「次回もウチでやるの !?」とムッとしていました。

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