ヴィンテージ：1996
格付：AC Gevrey-Chambertin
購入先/価格：菊屋大久保酒店/5830円
飲んでしまった日：2002年3月2日
コメント：Vieilles Vignesとは、樹齢の高い木から収穫したことを示す。'96ヴィンテージは閉じているのではないかと思ったが、開けた瞬間から香ばしいような臭さはこれまでにほとんど未知の体験だ。はじめてラ・ターシュを飲んだ時に偉大な香りを「糞」に例える話を聞かされた、あのときの興奮を思い出す。もちろん、同じだったかどうかまでは思い出せない。それに、このワインは香ばしさはあってもフローラルな香りはしない。不思議だ。色はレンガ色がかっていて熟成の色合い。香りを嗅ぎながら飲んでいると止めることができず半分以上減ってしまうが、我慢して明日に残した。ところず、翌日は感動のかけらもなくなっている！何日か経った後のワインに共通する変な果実味と渋みと酸味がバラバラに主張するのだ。とてつもなく残念だった。
なお、菊屋大久保酒店ご主人の話によると、今はこのGevrey-Chambertinの方が良くても、10年後にはVosne-Romanee les Gaudishotsの足元にも及ばなくなるだろうということだ。