ヴィンテージ：1997
格付：AC Gevrey-Chambertin
インポータ：トーメン
購入先/価格：酒のハートランド宗像店/3800円
飲んでしまった日：2002. 8. 20
レンガ色を帯び始めている。力強い樽香と、華やかな果実の香りが最初に広がる。すぐに薬的と言えるほどにスパイシーだと分かる。花のような甘い香り、バニラの香り、カシスの香り、少しだけ焼いたパンの香ばしさ。スパイシーさが圧倒的に強い。フィリップ・ルクレールのジュヴレイ・シャンベルタンを若いうちに飲んだときのイメージを思い出す（ルクレールの方がより凝集されているが）。先日飲んだセラファンの1991からは感じなかった刺激的な魅力。これが、ジュヴレイ・シャンベルタンに共通の個性なんだろうなぁ。樽香の荒々しさも楽しい。酸が弱く甘みを感じるあたりは97ヴィンテージの個性かもしれない。
2日目。昨日より酸を感じる。スパイシーさも残っているし、果実味の凝縮感もある。熟成が進む前の美味しいピノ・ノワールを堪能できた満足感が残る。もちろん、この満足感とは対価格を考慮したものだが。