ワイン名：Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴィンテージ：1998
格付：AC Vosne-Romanee 1er Cru
インポータ：ミリオン商事
購入先/価格：菊屋大久保酒店/\4950円
飲んでしまった日：2002年8月27−29
コメント：　１日目　明るく済んだ赤色。樽香はマイルドで、最初から果実味を感じるがあまり強くない。タンニンも感じるが一般的なヴォーヌロマネのイメージとは異なり優しい。全体的に柔らかい感じだ。まだ閉じているようだ。
　２日目　開いてきている。グラスが結露する温度だと単純な果実味と軽いタンニンが主体なのだが、結露しない程度まで温度上昇してくるとベリーの豊かな風味と、軽い樽の香りが沸き上がってくる。何とも言えない香ばしさが隠れていて良いワインだなと実感できる。グラス内部の空間が甘酸っぱい果実の風味にあふれていて、空気と触れて出てくるバニラっぽさがうまくコントロールされていて非情に上品。飲み頃の温度帯が高いワインだ。
　３日目　今日になって本当に開いたこのワインの実力を思い知らされる。はっきりとしていながら極めて品の良い香りに満ちている。わずかにチョコレートのような香りも感じるが、よりベリーの香りや穀物っぽい？香ばしさに満ちていて、香りを嗅ぐのが楽しい。タイプは大久保さんが言うところの「コンソメタイプ」だ。そのためか回鍋肉とも合うのだ。もちろんチーズとの相性も良い。そして、今日の風味バランスとタンニンのイメージは、当初の「ヴォーヌ・ロマネではないなぁ」から変化して、なるほどと思える心地よい渋みとなって広がる。私にはこの変化を全く予測できなかった。後にコーヒーのようなチョコのような香りもする。
　飲んで確認してみたが、穀物っぽい香りと表現していた香りはやはり秀逸な芋焼酎の1つ「き六（無濾過）」の香りの１構成成分に近い。
　畑は特級リシュブールの上側にあり、大変恵まれている。