ワイン名：Berncasteler Doctor
ヴィンテージ：1993
格付：RIESLING AUSLESE
インポータ：成城石井
購入先/価格：菊屋大久保酒店/6580円
飲んでしまった日：2002.8.24
コメント：モーゼルの当たり年1993年のアウスレーゼだ。ドクトールはカビネットとシュペートレーゼなら何度も飲んだことがあるが、価格が高いのでアウスレーゼは1989（当たり年）ヴィンテージに続いて2本目。前回は飲んだときの温度が高く、せっかくの良さをスポイルしてしまったように思ったのがワインに対しては失礼だが正直な感想。しかし、今回のこれは凄い。優秀な一部の生産者を除けば、他のアウスレーゼとは別格だろう。色はまだわずかにグリーンを感じる黄色で口に含むと微発泡感がある。酸味もあるが甘い。単に糖度が高い甘みではなく、ミネラルのようでもあり燻した感じでもある香りが混ざり込んだ果実味と、ソーテルヌのセミヨンによる貴腐ワインに通じる味がする。極めて上品かつ複雑であり、心をくすぐる。しかもデリケートだ。もう、普通のシュペートレーゼには戻れない。安いアウスレーゼでもまったく満たしてくれないと言えるだろう。芸術的だ。
フランスワインを飲んでからはドイツに感動することはないだろうと思っていたが、媚薬のように（媚薬って飲んだこと無いけど）心を支配する香りだし、香りにふさわしい味だ。脱帽。感動。
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格付：RIESLING KABINET
インポータ：成城石井
購入先/価格：田染荘/4000円
飲んでしまった日：
コメント：もう何年前になるだろうか。津田さんに紹介してもらったドクトールは、当時日本酒党だった私に衝撃を与え、ドイツワインを飲むようになるきっかけとなった。さわやかな酸味と若々しい甘み、溌剌さ、微発泡感、ブドウの香りがたまらなく魅力的だと感じ、何本も飲んでしまった。しばらくの間、これに匹敵するワインと出会わなかった。そして、この酸味バランスが、自分の中の１つの指標となってしまった。だから、ラインガウよりモーゼルが好きだ。