生産者 Comte Georges de Vogue（コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ）

本拠地 Chambolle-Musigny （シャンボール・ミュジニィ）

　シャンボール・ミュジニィを代表する作り手。グラン・クリュのミュジニィは、ブランも手がけている。漫画「ソムリエ」に「10年の澱」という話でこの作り手のワインが登場する。実質的には特級と言われている１級畑「レ・ザムルース」だ。

	ワイン名：Chambolle-Musigny 1er Cru ヴィンテージ：1996 格付：AC Chambolle-Musigny 1er Cru 購入先/価格：小谷酒店/12800 飲んでしまった日：年月コメント：このワインは１er Cruであるが、畑名が付いていない。恐らく、グラン・クリュ「ミュジニィ」畑の樹齢の若い木から収穫して作られたワインが、グラン・クリュを名乗るには品質が到達していなかったために格落ちで1erを名乗っているのではないか、といわれている。シャンボール・ミュジニィによく見られる繊細で優しい香りの奥に、フローラルなものが見え隠れし、ただの1erでないことを語る。しかし、価格設定から考えるとやや不満。96にしては弱いと感じた。
	ワイン名：Chambolle-Musigny 1er Cru les Amoureuses ヴィンテージ：1992 格付：AC Chambolle-Musigny 1er Cru 購入先/価格：エノテカ/19000円飲んでしまった日：年月（熟成中・・・）コメント：このワインの畑名「レ・ザムルース」には「恋人たち」という意味があるため、ボルドーのカロンセギュール以上に人気がある。この畑（アムルーズ）は1erでありながら実質は特級といわれている。特にVogue氏は良いワインを作ることで知られている。まさに10年をむかえてワインには澱が溜まっている。楽しみな１本だがこのワインにしては安すぎる購入価格が心配。
	ワイン名：Chambolle-Musigny ヴィンテージ：1996 格付：AC Chambolle-Musigny 購入先/価格：銀座「マルシェ・ド・ヴァン」/9000円インボータ：トーメン飲んでしまった日：2002年6月29～コメント：同一ヴィンテージで格上のはずの 1er が思ったほど美味しいと感じなかったことと、ここにきて 1996 ヴィンテージのワインを開けて続けざまに飲み頃のピークかそれを越えたような印象のワインに当たったこともあって、心配になって開けた１本。しかしそれは杞憂だった。　抜栓直後からの軽やかな樽香と、力強いベリーの香り、甘い砂糖大根の香り。軽いなめし革の臭さ、優しいタンニンと酸味。ただの村名格付けで9000円もするワインだが、9000円で買う 1er に匹敵すると思える。開けて損をした。このワインはもっと熟成させて飲みたかった。今飲んでとても美味しかったばっかりに、後悔した。この生産者の実力と 1996 のポテンシャルを思い知らされた体験。