11話-3

対戦場所は大分川河口近く。右手に弁天大橋、左手に終末処理場や河口がある。撮影者が立っている土手のこっち側には公園があって、水もトイレもある。が、子供達がサッカーをしていて、そこでのクサ戦は許されない。 　幸い、風は画面左手前方向から右奥方向へと吹いていて、3km先まで臭うというバナナ酒意外は安全圏だと考えられた。 　それにしても、風が強すぎる。焼いたソーセージを入れた紙コップが吹っ飛ぶ。クサヤも飛んでいく。炭火をおこすのに、ほとんど何も要らない。

	まず焼き前。 　見た目一番汚い（超クサそう）だった、真空パック中でぐちゅぐちゅになっていたクサヤを嗅いでみるワインレッド。
	「おえっ」と反射するも、クサ顔持続時間が短くシャッターチャンスを逃す。 　準備を手伝ってくれた若い隊員も、ときおり「うわっ」とか「来た！」と叫ぶが、ほとんど平気なのだ。 （あ、私が撮っていました。あまりインパクトがない（壊れていない）ワインレッドです。左画像をクリック）
	焼いている向こうのクサ（草）が、風に傾いているのが判るだろう。この方向に吹き荒れる風が、せっかくの匂いをさらっていく。風下に立つか巻き込んだ風を吸わない限り、ただの焼き魚状態となってしまったクサヤ。 　風は盲点だった。

	だからといって、食べても臭くないわけではない。「くっせぇー」という声すら出ないといった感じのブロンズ。固まっている。
	髪を風に持って行かれそうになりながら、わずかな切片を食べて曇るブラウン。
	大平酒店さんも、この表情だ。
	次は焼けないでくれ！と、遠巻きの二人。 　（でもワインレッドは箸に残った余韻を楽しんでいる！）

　しかしこれらはほんの一部の写真。
　実際は、美味しいという声も多かった。さて、こうしていくつかのクサヤを焼きながら味の違いを楽しんだところで、真打ち登場。特別に用意された「某魚種（危険）」が、ついにベールを脱ぐ！
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