11話-4

	さてお立ち会い！ 　これが初登場、海のギャングと怖れられているウツボのクサヤ（真空パック）だ。ウツボが食べられると言うことすら我々の多くは知らなかった。しかもクサヤ！ 　ところが、ネットで調べてみるとウナギ目（もく：分類上の階層）の魚だと判る。しかも冬場のものは美味しいらしい。
	焼く前を近撮すればよかった・・・。いかにもウツボっぽい皮膚の質感だったのだ。焼かれると魚っぽい。 　色彩的には普通のクサヤとは随分違うのだが・・・？ 　とにかく、初体験のウツボに不安と興味を隠せなかった。
	だがしかーし！！ 　やっぱりウツボは危険な魚だった！ 　もちもちっとした質感は美味しいと言えば美味しいのだが、他のクサヤより強烈な（うんこの）匂いが、歯や舌にまとわりつく感じなのだ。結構エグい。 　先頭を切って食いついたブラックが、まず歪む。（くっせぇ〜）
	オレンジも歪む。（う〜 快感）
事前に入手していた情報どおり、ウツボが「大当たり」だった。ところが・・・ 　あれ、この人っ・た・ち・は、へ・い・き・な・の・で・す・かぁ？？ 　「当たりに」当たったのに平気な参加者もいた。Yさんは非レンジャー！ 　しかしこの顔ぶれは！　そう、単にアルコールで感覚が麻痺していただけなのかもしれな・・・ゴホン。

	これはブラックが捕獲した鮒鮨。松の司の最高級鮒鮨ではなく、こっちが庶民の味だ。これもかなりのキケン物だということが想像できるだろう。
	でもって、それを食べて不快な表情から「平気だもん」と無理するブロンズ。 　こんなところでストレスを貯めるから、別の場所で発散しなければならなくなるのだ、しかも何百倍にも拡大して。

・・・本題から逸脱してしまった。今回は、クサヤの種類や店ごとの味の違いを評価するのが目的の１つだった。
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