11話-6

だれが調合したのか。マオタイ酒（中華爆弾）とバナナ酒（ウガンダ出血熱）の混合液に咽び狂って喜ぶコバルト。 　わはははははは 　苦悶せよ！

	わはははははは もっと苦悶せよ！ 　という周囲の声が聞こえてくるようだ。そう、我々はクサヤを食べる会という名目で、他人が苦悶する姿を見たかったのだ。大魔王ゾーマのように。（ドラクエIIIの終ボス） 　その証拠を、次々とここに示そう。
	クサヤ耐性が極度に低いブルーが、近くのテーブルに残っていたウツボを、つい普通の肴のつもりで手にしてしまった。 　うわっ！と叫ぶその姿に、まるで獲物を狙っていたハイエナのように襲いかかるのは、またもやこの人物。
	無理矢理、手を鼻に近づけようとする。 　歪むブルー。
	絶体絶命か！？ 　暗躍する（目立ちまくっているけど）イジメンジャー！ 　そこには、いつもこの女性の姿があった。 　・・・さらに！
	テトラポットの上を歩いていて海に落ちてしまったブラウン。（だって大きなカニがいたもん！） 　手のひらとスネの怪我に対して、「治療してあげる」と手をつかむと、またこの人だ！ブロンズが抑制し、ベージュが出血箇所に爆弾マオタイ酒を原液のまま！ 　叫ぶブラウン。 　でも、誰も止めてくれない！
	これは凄惨だぁー！！ 　リカちゃんまで、何と言うことだ！ 　本当に染みて痛いのに、みんなで笑ってるー！ 　ちなみにマオタイ酒は50度あります (T^T)
	さらにスネの出血箇所には、3km先から臭うと噂されていたウガンダのバナナ酒が、消毒と称して原液のまま垂らされる！ 　お酒は飲むために使いましょぉぉぉぉぉいてぇ〜！
	叫びながら痛がるブラウン。 　でも、容赦してくれないぞ。だってこの人だから。 　時代劇で、鉄砲の弾が体内に残ったお侍さんの傷口を、蘭学先生が刀で切って弾を取り出すときの、口に含んだ焼酎を「ぶぅーーーっ」と吹きかけられて叫ぶ痛みがよく判る。痛いほどに判るとはこのことだ。
	そんなにていねいに仕事しなくていいからやめてーーー。念入りに垂らしてくれた、元天使のブロンズ。今はただの鬼、いや最悪のオニ（ババア）だ。しかし、実は後ろで羽交い締めにし、帽子のひさしで素顔を隠しているベージュこそが真の悪人？（ブロンズ活性化酵素とも言う）　 　「見て見ぬ振り」ではない。みんなで「笑ってる」。（ほとんど、ブッチャーとシークに攻撃されるテリー状態） 　あー、俺もブロンズの傷口にワサビを塗りたい！なんて（←誰が？ 猫の首に鈴なんてモンじゃないからな）、決して思っていません！
	でも、中学・高校の先輩であるブロンズとはすぐに仲直り。 　（・・・に見えるでしょう、本当は、腫れ物に触る気持ちでブロンズと対峙し、少しでも気持ちを和らげようと必死に演技をしているブラウン。後日ブラックの携帯経由で、ゾクゾクとするような天使の声を聞かされることとなる。このゾクゾクは、当然悪寒。クサ忘年会が、怖い。）

なんか、この本題からずれた部分にクサレンジャーの本質があるようで仕方がない！
その後も宴会は続く。
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