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	本部カウンターが、客で埋め尽くされている。 　それもそのはず。 　プロミュージシャンのアイボリーがキーボードを担当し、隊員No.22のクサ・マンデリンと二人でJAZZの夕べを開催しているからである。 　音楽と酒をこよなく愛する若者が多く集まり会場は熱気に包まれていた。
	手前が、魔法の指使いで演歌からガッチャマンまであらゆるジャンルを弾きこなしたアイボリー。愛器のYAMAHAキーボードが指技に泣いた。 　奥のサックス奏者がクサ・マンデリン。非プロだが、その音色と感情的な演奏は、酒以上に参加者を酔わせた。
	さて、一枚目の写真の撮影者が立っている付近を境にして、こっち側が奥座敷、この日の「クサ空間」である。 　集結したレンジャーも配られた歌詞カードを見ながら歌い、あるいは音楽に酔う。 　癒されるひととき。 　後ろ頭が初参加のブロンド、その左のオレンジ色の女性がオレンジ、両手を挙げている赤い女性が新入隊員のボルドー、その右の黒いスーツがお馴染みブラック、一番右がブロンズ。
	ブロンズの右がブラウン（となりに座らされている）、その右がコバルト。（えっと、一番右は誰だ？） 　このほか、カウンターにブルーとネイビー、遅れてワインレッドが参加することとなる。
	カウンターも座敷も一体となって音楽に浸った時間。 　生きていく辛さや悲しさをほんの一時でも忘れさせてくれる音の芸術・・・とアルコールの魔術。

	ソロで歌うリカちゃん。 　こんなに歌が上手だなんて、知らなかった。
	ところが、待ちきれないクサレンジャーは、こっちの空間で勝手に乾杯。 　いつ終わるか分からない盛り上がりを見せるJAZZライブにしびれを切らせ、予定とは違って、シモレンジャーと激臭対戦をJAZZ終了前にはじめてしまったのだ。 　カーソルを重ねると・・・
	その激臭空間と音楽空間との境界付近で、摩擦が生じた。前線の発生だ。上昇気流の摩擦は雷エネルギーとなってふりかかる。 　（耳たぶを噛むように）「ネイビー、お前を愛してるよ・・・」と抱きかかえると思わせといて・・・
	そぉ〜れ、羽交い締めだー！ 　非レンジャーのN氏に責められるネイビー。 　イジメあるところ、この人あり。すかさずハイエナのように現れたブロンズ。

ところが、そのブロンズも餌食となる（もっとヤレ〜！）。 　何がN氏をここまでかき立てたのか。とにかく、いつものブラックを見ているような暴走ぶりで、ワインレッドも捕獲されてしまう。 　向こうではみんなが音楽に浸っているというのに、何やってんだか。

	ところで、カウンターの奥の方にいた若い女性の中に、何と、国体の射撃の選手がいることが発覚した。一升瓶をライフルに見立ててポーズをとってくれとせがむ参加者たち。 　彼女が構えた途端、この写真の撮影者付近にいた男達が一斉に立ち上がって手を広げ、 　「俺を撃ってくれ〜」 　と口々に叫ぶ。 　誰のハートを狙ったかは定かではないが、彼女の「ばーん！」というカワイイ声とともに、全員がうめき声を上げて苦しむ。 　悲しい雄の性・・・ 　（でも俺も撃たれてみたいって思ったけどね。）
盛り上がりを見せ、いつ終わるか分からないJAZZライブ・・・。 　このころから、「やっちゃえ！」と、シモレンジャーとクサレンジャーが本格始動してきた。 　後のアイボリーの報告によれば、 　＞　演奏終了後の余韻＆雑談にひたる一般市民の長期残留が予想外に多く、 　＞　酒がかなり入った奥座敷（クサ連者）の活動開始と見事にクロスしちゃうし、 　＞　わしは「今回特に抜け出るのが面倒な」セットアップで動き回れんし、 　＞　（中略） 　＞　バラードぽいところで「ギャー」とかイキナリ奇声飛んでくるし、 　＞ 　＞　・・・そのうち「クサいし、他に行きましょ」と聴衆から移動勧誘が発生して、 　＞　あああ、何なんだこりゃあ、でお終い。。。 　と、やはりレンジャーが迷惑をかけてしまっていたようだった。

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